「ん………っ!!ふ…、ぁ」

口から零れ出た声を必死に唇を噛んで堪えている姿を見た瞬間に虐待心に駆られた。

顔は真っ赤に染まり、今にも零れそうな涙が目いっぱいに溜まっていて、いつも立てている髪の毛は顔を隠すように下ろされている。
この男が泣けば鳴くほど俺の下半身にぞくぞくとした何かが熱を帯びて溜まる。
それをぶつけるように腰を動かせば結合した場所からはぐちゃりっという粘質を含んだ水音が鳴った。

「ユースタス屋」

名前を呼べば恨めしそうな反抗的な目とかちあう。
それが嬉しくて名前を何度も呼んでやると勢いよく噛み付かれるようなキスをされた。

いや、実際はキスと言う可愛らしいものでもなく本当に噛み付かれてしまっている。
その証拠に俺の口からは紅い血が流れてしまった。

まるでユースタス屋の目や髪の毛のような真っ赤な色の自分の血。
ぺろりと舐めれば鉄臭い。

「痛いじゃんか………」

そう言いながらユースタス屋の頬を数回殴った。
遠慮なんかしないで本気で殴ればユースタス屋の口からも紅い血がすぅっと流れた。

腰を動かしたままユースタス屋から流れ出た血を舐めてやる。
自分の血とは違い眩暈がするぐらい甘くとろけそうな味。

その血をゴクリっと飲んでから嫌がるユースタス屋の中にたっぷりと熱い精液を流し込んでやる。
限界量を超えた穴から溢れ出た精液がユースタス屋の内股を汚してゆく。

それだけでまたユースタス屋に入っている俺の欲望は大きくなる。




さぁ、もういっかい、はじめから。






底を知らない欲望者












ー10.01.03ー